【Lenovo M75q-1 Tiny】メモリー32GB化(Crucial CT16G4SFD832A)
今年の4月に購入したLenovo Thinkcenta M75q-1 Tinyですが、ようやく増強させようと思った話です。
今回はその第一弾でメモリー交換(増強)で、8GBから32GBへ容量アップさせた内容です。
〇増設中の1コマ
0.目次
1.用途と現在の環境
1-1)用途
5-2)1-2)現在の環境
2.購入したメモリー
3.検品
4.交換作業
5.動作確認
5-1)BIOS画面での確認
5-2)OS(Windows10)からの確認
5-3)CPU-Zからの確認
5-4)Memtest86による確認
5-5)各種ベンチマーク(CPU/CINEBENCHI/DQX/FF14)のサマリー
6.評価
7.まとめ
1.用途と現在の環境
ざっくりですがこんな感じです。
1-1)用途
〇用途・動画編集
・検証環境(ESXiやubuntu等)
・その他(OSやアプリの機能等の実験環境)
と言うことで色々です(笑
今まで元ジャンクのノートPC(Versapro等)を使ってましたが、M75q-1 Tinyが安かったので1台買った次第です。
1-2)現在の環境
当方の増強予定であるPC(Lenovo M75q-1 Tiny)の簡単な仕様です。〇仕様
項目 | 内容 |
機種 | Lenovo M75q-1 Tiny |
型番 | MT-M11A4-CT01WW |
CPU | AMD Ryzen 5 PRO 3400GE |
MEM | 8GB(DDR4 PC4-21300(DDR4-2666)) |
DISK | HDD(1TB) |
備考 | ・メモリースロット数は合計2個 ・ACアダプター135Wも別途入手 |
・【M75q-1】Lenovo ThinkCentre M75q-1 Tinyを購入した話
と、言うことで元々メモリーとM.2は増設する予定だったのですが、諸事情により今になった次第です・・。
2.購入したメモリー
M75q-1では定番と言われているCrucial製のノート用メモリ(DDR4)です。
但し、初期購入時に付いていたPC4-21300(DDR4-2666)では無く、今後の事も考えてDDR4-3200(DDR4-25600)である、”CT16G4SFD832A”にしました。
尚、当方の購入したメモリーの型番は1枚の物ですが、1枚を2セット分購入しています。
(相性の問題も全く無いとはいえないのですが、値段の差等で1枚x2セットか2枚x1セットかにすると良いでしょう)
〇パッケージ
〇(参考)メモリーの型番
①PC4-21300(DDR4-2666)の場合
・CT16G4SFD8266 ※16GBx1枚
・CT2K16G48FD8266 ※16GBx2枚
②PC4-25600(DDR4-3200)の場合
・CT16G4SFD832A ※16GBx1枚 <=当方はこれを2セット購入
・CT2K16G4SFD832A ※16GBx2枚
次に本メモリー(CT16G4SFD832A)の仕様です。
〇仕様
項目 | 内容 |
メーカー | Crucial |
型番 | CT16G4SFD832A |
タイプ | SO DIMM |
規格 | DDR4-3200(DDR4-25600) |
保証 | 制限付無期限保証 |
CASレイテンシー | 22 |
拡張タイミング | 22-22-22 |
電圧 | 1.2V |
ランク | Dual Ranked |
バッファー | Unbuffered |
チップ | 2048Meg x 64 |
備考 |
※注意!
当方の搭載予定のPC(M75q-1 Tiny(無印))ではこのメモリーを使用しても、3200MHzでは稼働しません。
理由は使用しているCPU(AMD Ryzen 5 PRO 3400GEが2933MHzまで)及びシステムボードの制限(メモリ1枚では最大2933MHz,2枚では最大:2666MHz)となります。
本機種の後継であるGen2なら3200まで使えるみたいなのですが・・・
当方は、現在の2666MHzと3200MHzの価格差や他PCでの転用を顧慮し、あえて3200MHzのメモリーを購入した次第です。
3.検品
到着したので検品です。
今回は1枚の物を2セット購入しました。
パッケージはブリスターパックで、外見上は特に問題ありませんでした。
〇パッケージ両面
メモリーを取り出した状態で、メモリ表面右上のQRコードの下にシリアルNoがあります。
〇メモリー自体の両面
4.交換作業
では実際にM75q-1 Tynyでの交換作業です。
といってもそんなに面倒ではありません。
カバーのネジを外してから、逆側のカバーを開けて付けるだけです。
〇メモリー交換(換装)時の様子
〇参考
・[外部リンク]Lenovo M75q-1 Tynyハードウェア保守マニュアル(英語)
※他メーカーや他機種の場合は、各種取扱説明書等を参考に作業して下さい。
5.動作確認
交換作業が終了したので、次は動作確認です。
実は1度、ACアダプターを刺した際にCPUファンが高速で回転し続けて、システムが起動出来なかったのですが、メモリーの差し方が甘かった為でした。
もし、上手く起動出来ない場合は、メモリーの抜き差しや位置を変えてみる等してみましょう。
5-1)BIOS画面での確認
バス速度が2666MHzですが、32GBで認識されています。※本機種ではこれで正常です
〇BIOSでの確認画面
5-2)OS(Windows10)からの確認
こちらも問題無く32GBです。元の8GBと比べてメモリの使用量グラフも低いです。
8GBの状態を見るとビデオメモリー(2GB)とOS(2GB)でざっと4分持っていかれるので実質空は4GB。
対して32GBは28.2GB空いています。
まぁ32GBにしなくても通常であれば16GBで良いと思うのですがここはロマンと思って下さい。(笑
〇タスクマネージャーでの確認の様子
5-3)CPU-Zからの確認
8GB1本の時はMemoryタブのChannel#が"Single"だったのですが、2本差した事により"Dual"になっています。〇CPU-Zでのメモリー項目
※クリックで拡大出来ます
5-4)Memtest86による確認
念の為にメモリーのエラーチェックをMemtest86実施。(Memtest86+の方ではありません)2枚共、特にエラーはありませんでしたが、デフォルトの4回検査だと1本で4時間近く掛かりました。
※"Hammer Test"というのが時間が掛かる模様
〇Memtest86の実行結果
※クリックで拡大出来ます
5-5)各種ベンチマーク(CPU/CINEBENCHI/DQX/FF14)のサマリー
以下のベンチマークソフト等で計測してみました。尚、テストでは元の8GBと32GBだけでなく、65WACアダプターと135WACアダプターを使用した比較もしています。
※このM75q-1 Tinyでは標準の65Wアダプターより、別の135WACアダプターを使用すると性能が上がる
〇対象
①CPU-Z
②CINEBENCHI
③DQX
④FF14
〇条件
・計測は8GBx1本の時と16GBx2本(計32GB)で計測
・ACアダプターが標準(65W)の時と135Wの時で計測
・DQX:1920x1080,フルスクリーン,画質は標準と最高
・FF14:1920x1080,フルスクリーン,画質は標準/高品質/最高品質(高品質のスコアが普通以上の時のみ)
〇結果
思った以上に細かくなったのでサマリーでですが、こんな感じです。
※後日、詳細記事を別途作成予定
〇結果内容
アダプター | 65W | 135W | ||
メモリ | 8GB | 16GB | 8GB | 16GB |
CPU-Z Single Thread |
422.2 | 427.3 | 405.5 | 367.4 |
CPU-Z Multi Thread |
2315.9 | 2217.6 | 2278.4 | 2236.2 |
CPU-Z Multi Thread Ratio |
5.49 | 5.19 | 5.62 | 6.09 |
CINEBENCHI CPU(Multi Core) |
4421 | 4399 | 4371 | 4394 |
CINEBENCHI CPU(Single Core) |
1009 | 927 | 1009 | 947 |
CINEBENCHI MP Ratio |
4.38 | 4.74 | 4.33 | 4.64 |
DQX 標準品質 |
5761 (快適) |
7170 (とても快適) |
6499 (快適) |
11037 (すごく快適) |
DQX 最高品質 |
4381 (普通) |
6040 (快適) |
4951 (普通) |
9189 (とても快適) |
FF14 標準品質 |
2238 (普通) |
3110 (やや快適) |
2421 (普通) |
4375 (快適) |
FF14 高品質 |
1355 (設定変更が必要) |
1626 (設定変更を推奨) |
1578 (設定変更を推奨) |
2868 (やや快適) |
FF14 最高品質 |
N/A | N/A | N/A | 2678 (やや快適) |
備考 |
※参考
〇DQXとFF14のスコア目安
・DQXのスコア目安 | ・FF14のスコア目安 | |||
スコア | 評価 | スコア | 評価 | |
10000以上 | すごく快適 | 7000~ | 非常に快適 | |
7000~9999 | とても快適 | 5000~6999 | とても快適 | |
5000~6999 | 快適 | 3500~4999 | 快適 | |
3000~4999 | 普通 | 2500~3499 | やや快適 | |
2000~2999 | やや重い | 2000~2499 | 普通 | |
1000~1999 | 重い | 1500~1999 | 設定変更を推奨 | |
999以下 | 動作困難 | 1000~1499 | 設定変更が必要 | |
1000 未満 | 動作困難 | |||
備考 | 備考 |
結果としてはCPU系はあまりですが、GPUを使用する物(ゲーム等)には"Dual Channel"の効果もあってか
スコアが伸びます。
又、M75q-1 Tinyでは標準の65Wアダプターより、別購入の135Wの方がスコアが伸びます。
ただし、発熱も大くなるので今の季節(11月)ではFanの音量は大きくなりませんでしたが、夏場等は大きくなる可能性があります。
6.評価
〇良い点
・メモリー量の少ないPCの場合、増設(換装)効果が期待出来る
〇悪い点
・特になしですが、値段がもう少し安ければ・・
7.まとめ
当方は、今後の事(用途やメモリーの転用等)を考えて16GBx2の32GBにしましたが、普通の使い方であれば8GBx2枚の16GBで良いと思います。
(自分的には32GBx2枚にもしたかったのですが予算的に・・)
特に8GB以下の人は、手軽に効果も期待出来るので、遅いと感じる場合は増設(換装)を検討してみると良いと思います。
以上
○改定履歴
2020/11/28 初版
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