【M75q-1】Lenovo ThinkCentre M75q-1 Tinyを購入した話
少し前に購入したのですが、全然弄る時間が無かったので、今更ながらの備忘録です。
購入したのはLenovo ThinkCenter M75q-1 Tinyという小型のデスクトップPC。
某所で安くて性能がそこそこ良いとの評判だったので購入してみました。
と言っても、注文は3月末で4月の中旬には到着していたのですが、冒頭の通り弄る時間が無く初期不良の確認と、簡単な検証だけ済ませた状態です・・・
とりあえず少し物理的にも弄ろうと思っているのですが、全然手が付けられていない状態なので個人的に整理した内容です。
〇本体一式
0.目次
1.本体一式
1-1)仕様
1-2)本体各部解説
1-3)65WACアダプター
2.オプション品
2-1)P/N:4XF0N03160 ThinkCentre Tiny バーティカル スタンド 3
2-2)P/N:57Y4635 ThinkPad USB レーザー・マウス
2-3)P/N:45J7915 DisplayPort - Single-Link DVI-Dモニター・アダプター
2-4)P/N:4X20Q88542 ThinkPad スリム 135W ACアダプター(スリムチップ)
3.検証
3-1)Windowsでの使用
3-2)Ubuntuでの使用
3-3)Esxiでの使用
3-4)その他
4.評価
5.まとめ
1.本体一式
1-1)仕様
カスタマイズモデルですのである程度は自由に構成出来ます。当方は安くなる様に選択しました。
※無線等も付けなければ更に値段は下げられます
〇仕様
製品名 | ThinkCentre M75q-1 Tiny 価格.com限定 モデル |
型番 | MT-M11A4-CT01WW |
CPU | AMD Ryzen 5 PRO 3400GE(4コア/8スレッド) |
メモリ | DDR4 PC4-21300(DDR4-2666)(8GBx1)(最大x2枚) ※当方のはSAMSUNG M471A1K43DB1-CTD(DDR4-2666(PC4-21300)) 最大搭載可能容量は32GB(Lenovo公式) 非公式では64GBも可能とか・・ |
ビデオ | Radeon Vega 11 Graphics ※ビデオメモリはシステムと共用 |
OS | Windows 10 Home 64bit |
DISK | Seagate Barracuda Pro 2.5' ST1000LM049(1TB)※7mm ※カスタマイズでHDDを選択 |
N/W | 有線:Realtek RTL8111/8168/8411 PCI Express 無線:Intel AC9260 ※無線はオプションで追加 |
内臓I/F | M.2 2230 1(空1) 注2 x1pcie3.0 ※Intel AC9260で使用2230 A/E key M.2 2280 1(空1) 注2 x1pcie3.0 2280 M key |
外部I/F (標準) |
・HDMIx1 ・USB3.0(Type-A):前面x1、背面x1 ・USB3.0(Type-C):前面x1 ・USB2.0:背面x3※1つはPower On Keyboard対応 |
外部I/F (追加) |
・DPx1 ※当方はオプションでもう1つDPを追加 他には排他的でHDMI等を装着可能 |
電源 | 65WACアダプター(四角口) |
備考 | キーボードは選択せず その他、DISKやメモリ等は出荷時によってメーカや型番が異なる模様・・ |
1-2)本体各部解説
①前面部電源ボタンと各種端子があります。
〇前面部画像
②背面部
電源やHDMI/DP/LAN端子等があります。
尚、右上のDP(黄色枠部)はオプションで追加した物)
〇背面部画像
ケーブル等を一部接続した様子です。
USB2.0端子の方は隣との間隔が狭く一部のUSBメモリー等では干渉する物もあります。
〇USB端子部拡大
実際にHDMI/キーボードとUSBメモリを接続してみましたが、
USBメモリの一部は形状から隣に干渉するので1つ空けています。
③左面部
カバーがある状態では特筆する事はありません。
ちなみに右上のはオプションで無線を追加した際に付属するアンテナです。
〇左面部画像
カバーを開けたところです。
筐体のサイズギリギリに詰まっています。
ちなみにオレンジ色枠内のは先程同様にオプションで追加した無線アンテナです。
〇左面部画像(カバー無しの状態)
上部のHDDを除いたところです。
無線LANカード用のM.2(Type A/E Key)が1枚装着可能です。
※当方は購入時に装着済みです。
〇HDDを外した状態
次の画像は背面側の拡大です。
左側(黄色枠部)がCMOSジャンパー(枠内上)とCOMポート端子(枠内下)があるのと
赤枠内のカードが増設したDPカードです。
〇背面部の画像
〇DISK
オプションではM.2等も選択可能でしたが、1TBHDDを選択しました。
搭載されていたHDDはSEAGATE Barracuda Pro ST1000LM049(SMR)でした。
〇HDD画像画像
ちなみにDISK(HDD等)を本体に固定している物はストレージ・ドライブ・ブラケットと言い、プラ製です。
又、部品としては「Ty5 HDDケージ・キット、AVC(P/N:01MN886)」で入手出来そうです。
但し、このストレージ・ドライブ・ブラケットですが、厚さ7mmまでのDISKしか搭載出来ません。
その点は注意しておきましょう!
(無理やり9mmを載せた人もいるらしいですが・・)
〇ストレージ・ドライブ・ブラケットとDISK(HDD)表面
〇ストレージ・ドライブ・ブラケットとDISK(HDD)表面
〇ストレージ・ドライブ・ブラケット単体
④右面部
ゴム足があるので横置きの場合はこちらが下側になります。
尚、ゴム足の高さは約2mmでしたので、もう少し高さが有った方が空気の流れ的には良いのかも知れません。
又、後述していますが上部の網目部分あたりにM.2SSDが装着可能です。
〇右面部画像
カバーを開けたところです。
M.2(NVMe)端子(赤枠部)とメモリスロット(黄色枠部)があります。
〇右面部画像(カバー無しの状態)
ちなみにメモリーは8GBx1枚で選択したのですが、装着されていた物は
SAMSUNG M471A1K43DB1-CTD(DDR4-2666(PC4-21300))の物でした。
※これらはLenovoの在庫により上位の物がついている等の情報もあります。
※※2020/12/01 追加
メモリーを32GBにしました。
その記事はこちら↓
・【Lenovo M75q-1 Tiny】メモリー32GB化(Crucial CT16G4SFD832A)
又、M.2SSDも搭載してみました。
その記事はこちら↓
・【Lenovo M75q-1 Tiny】M.2 SSDを搭載(WD BLUE SN550(WDS100T2B0C-1TBモデル))
※※
⑤上部
通気口と機器情報(型番及びシリアル)があります。
〇上部画像
⑥その他
開け閉めの簡略化の為、ケースのネジを手持ちのドライバレスの物に変えてみました。
1-3)65WACアダプター
本機に付属しているACアダプターで65Wの物で、P/N:SA10J20161でした。端子はThinkpad等によくあるメガネでは無く通称ミッキーのタイプです。
(正式規格はIEC-60320-C5)
〇65WACアダプター画像
2.オプション品
その他同時購入したオプションです。
〇追加購入品(1~3)
1)P/N:4XF0N03160 ThinkCentre Tiny バーティカル スタンド 3
2)P/N:57Y4635 ThinkPad USB レーザー・マウス
3)P/N:45J7915 DisplayPort - Single-Link DVI-Dモニター・アダプター
4)P/N:4X20Q88542 ThinkPad スリム 135W ACアダプター(スリムチップ)
※ThinkPad スリム 135W ACアダプター(スリムチップ)のみ後日追加購入の為、画像は別掲載
〇追加購入品画像(1~3)
2-1)P/N:4XF0N03160 ThinkCentre Tiny バーティカル スタンド 3
M75q-1 Tinyを縦置きする為のスタンドです。台形の形状で大きさは長い方:66mmx短い方:54mm、長さ46mmです。
形状から長い方が前に来るように設置します。
〇スタンド画像
〇スタンド装着時の様子(横から)
〇スタンド装着時の様子(正面から)
2-2)P/N:57Y4635 ThinkPad USB レーザー・マウス
有線USBの3ボタン(左・右・ホイールスクロール)マウスです。ホイール部も左右に傾けが出来る物の様ですが、サブ用で購入したのでまだ未使用です。
2-3)P/N:45J7915 DisplayPort - Single-Link DVI-Dモニター・アダプター
DP<->DVI-D接続用のアダプターです。シングルリンクなので4Kは非対応と思いますが、現在はまだ未使用です。
2-4)P/N:4X20Q88542 ThinkPad スリム 135W ACアダプター(スリムチップ)
※当方はThinkCentre用では無く、ThinkPad用を購入しています!〇65/135W ACアダプターの比較(左:65W/右:135W)
※左(65W)は初期付属品
〇各ACアダプターの仕様の違い
製品名 | ThinkCentre 65W ACアダプター (スリムチップ) |
ThinkPad 135W ACアダプター (スリムチップ) |
ThinkCentre 135W ACアダプター (スリムチップ) |
出力 | 65W | 135W | 135W |
P/N | 4X20E53339 (SA10J20161) |
4X20Q88542 | 4X20S56684 |
サイズ(mm) | 44x117x29 | 77x125x23 | 65x145x30 |
重量(g) ※コードの 無し/有り |
239.3/354.4 | 323.1/385.2 | 490.8 |
コード接続口/ コンセント |
IEC-60320-C5 (ミッキー) /2P+アース |
IEC-60320-C7 (メガネ) /2P |
IEC-60320-C5 (ミッキー) /2P+アース |
備考 | 初期付属品 | 追加購入品 | 現物は未購入の為 数値等はカタログ値 |
と言う事で、アース無しが欲しいなららThinkCentre用では無く、ThinkPad用を購入する必要があります。
※正直なところ統一してくれても良いと思うのですけどね・・
ちなみに、M75q-1 Tinyに45WACアダプターを使用した場合はどうなるか試してみたところ、電源接続時のFAN回転はしましたが、電源ボタンを押下しても起動しませんでした。
3.検証
3-1)Windowsでの使用
※後日追加予定です。(メモリとDISKの追加を計画中の為)3-2)Ubuntuでの使用
Ubuntu20.04 Serverを導入してみました。→結果、気になるメッセージが1つありましたがとりあえずは動きました。
〇"lshw -class network -short"の結果
H/W path Device Class Description ============================================================= /0/100/1.5/0 wlp1s0 network Wireless-AC 9260 /0/100/1.6/0 enp2s0f0 network RTL8111/8168/8411 PCI Express |
〇ubuntu20.04を入れた後のエラーについて
※”dmesg -l emerg,alert,crit,err -x --color”で確認
kern :err : [ 0.351810] pci 0000:00:00.2: AMD-Vi: Unable to read/write to IOMMU perf counter. kern :err : [ 9.185488] snd_pci_acp3x 0000:03:00.5: Invalid ACP audio mode : 2 root@pcxxx:~# AMD-Vi: Unable to read/write to IOMMU perf counter. |
→軽く調べたところ、「IOMMU(IO メモリ管理ユニット)」関係のエラーぽいですが、現状は無視してよさそうな感じです。
3-3)Esxiでの使用
VMWare Esxi7を導入してみました。→結果、RealtekのN/Wを認識せず、インストールは出来ませんでした。
※Realtek追加ドライバー(net55-drivers)でも認識しないため、対応したドライバー公開待ち
後日、ESXi6.7もインストール予定ではあるが日程は未定
3-4)その他
①ユーザガイドの場所[外部サイト(Lenovo公式)]:M75q-1ユーザー・ガイド(日本語)
②保守マニュアルの場所
[外部サイト(Lenovo公式)]:M75q–1 Hardware Maintenance Manual(英語)
③サービス部品の検索
[外部サイト(Lenovo公式)]:サービス部品
④M75q-1本体にあるスイッチについて
M75q-1本体(ケース開放時の正面右側)にあるスイッチについて調べたところ、ケース開放検知スイッチでした。
出荷時はデフォルトで無効(非検知)なのですが、BIOSの設定で有効にすれば検知可能です。
〇本体右側スイッチ部分
〇検知有効時のエラーメッセージ(その1)
〇検知有効時のエラーメッセージ(その2)
※BIOSのEvent Log上
◎参考(検知設定方法)
1.PCのBIOSに入る(電源ON後にF1)
2. 「Security」-「Cover Tamper Detected」を選択。
3. 項目で、"Disabled"を"Enabled"に変更する。
4. F10 またはFn+F10 キーを押して変更を保存。
これでケースを開けていると検知します。
⑤TPFCの使用について
少し古いThinkPadではメジャーなファンコントロールソフト(いわゆるTPFC6.x)が使えればと思い、試した結果です。
結論から言えば、やはりダメでした・・・。
使えたら便利だったのですけどね・・。
⑥パーツ交換手順(動画)
久しぶりにLenovoのサイトを見に行ったら追加されていたので・・
※ストレージ・ドライブやコイン型電池、システムファン等色々あります。
・[外部サイト]取り外し、交換動画 - ThinkCentre M75q-1 (11A4, 11A5, 11A6, 11A7)
⓻電源OFF時の待機電力について
電源OFF時の待機電力ですが、大体0.9W~1.5Wを推移していました。
※マウス・キーボードは有線を使用
ざっくり計算ですが、1日電源を入れない場合で約0.93円、30日の場合は約27.86円となります。
※関西電力:25.8円で計算
4.評価
〇良い点
・安い
→あまり記載するのは憚られるのですが、セールの日等を組み合わせると安く買えます
尚、アクセサリはメルマガに登録しておくとセールの日が送られてきます。
〇悪い点
・拡張性が無い
大きさの為に他の事を犠牲にしています。
逆にいえば拡張カードを使用する予定が無ければお得にPCが入手できます。
・OSでProが選べない
5.まとめ
ここ数年はジャンクPCをメインにしていたのですが、この価格で新品が入手出来るのでしたらお得と思います。
但し、小型化の為に拡張性を犠牲にしているので、一般的な増設カード等は装着出来ませんが、割り切れば壽分なスペックと思います。
それでもDISKとメモリは増設が可能なのとCPUの性能もそこそこ良いので、PCが欲しい場合には候補に入れてみるのも良いのではないでしょうか?
とりあえず、当方もDISK(M.2)とメモリは増設したいです。
後は、他にも情報はまとめてあるのですが、後日ボツボツと追記出来れば・・・。
以上
〇更新履歴
2020/05/31 初版
2020/06/01 情報の追加
2020/06/16 情報の追加
2020/06/18 情報の追加(TPFCについて)
2020/09/28 情報の追加(公式動画サイトのリンク追加)
2020/12/01 情報の追加(待機電力の計測結果等を追加)
タグもどき:Leonovo ThinkCentre M75q-1 Tiny ThinkPad
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