PanasonicノートPC CF-NX4(CF-NX4EDHCS)本体分解方法(メモリ増設・メモリ交換等)
今回はPanasonicノートPC CF-NX4(CF-NX4EDHCS)でのメモリ追加・交換の方法です。
このシステムの最大メモリ容量である16GBを認識させる為の手順です。
尚、CF-NX4(CF-NX4EDHCS)以外にも以下の機種での対応も可能と思われます
○対応可能機種
「CF-NX3」、「CF-NX2」、「CF-NX1」
※SXシリーズはドライブの部分がまだ未確認です。
(SX-1はあるので、後日確認してみたいと思います)
○システムボード部
この機種はNECのVersaPro同様にメモリ1枚だけであれば背面の裏蓋を空けて交換出来るのですが、1枚では最大8GBしか増設出来ません。
それ以上の場合は、基本メーカ出荷時にのみ選択可能となっています。
しかしながら、本体を分解する事により2枚目のメモリを追加・交換等をする事が可能です。
その作業手順を纏めてみました。
この手順を実施する事により、冒頭に記載した最大16GBのメモリを搭載する事が出来ますが、分解作業が必要ですので以下の注意事項を熟読の上、実施願います。
注意:本内容はメーカ保証外の行為をしております。
その為、本記事の内容通りにならない場合や、機器等の破損・作業者等のケガ等を発生させる可能性等がありますが、当方は一切責任を負いません。
各個人の判断と責任で実施して下さい。
0.目次
1.準備物
2.対象
3.分解手順
3-1)メモリスロット1の交換方法
3-2)メモリスロット2の交換方法
4.組み立て手順
5.動作確認
6.まとめ
1.準備物
・増設用メモリ
当方の場合、今回は以下の製品でテストしました。
製品名:CFD販売 ノートPC用 メモリ PC3-12800(DDR3-1600) 8GB×1枚 1.35V対応 SO-DIMM (無期限保証)(Panram) D3N1600PS-L8G
※16GBセットでは無く、8GBx2で購入しています(理由は総額が・・)
又、こちらのメモリについては以下で記事にしていますので参考に
参考記事:【DDR-3L】CFD(Panram) メモリー(16GB)への換装(D3N1600PS-L8Gx2)
・プラスドライバー(#0、#1)等
※ドライバーの先端を磁器化しておくと便利です。
この製品は、ドライバの先に磁力を付けたり取ったりする製品です。
今回の様に、本体内部でネジを触る場合に非常に便利です。
参考商品:TRUSCO マグキャッチ 着磁・脱磁器 TMC8
参考記事:NECノートPC VK26M/B-F(PC-VK26MBZCF)本体分解方法(メモリ増設・メモリ交換等)
・マイナスドライバー又はヘラ等
(NX系のドライブベイ(ダミー)を開ける際に必要です)
・本体大のクリーニンスクロス等(出来れば)
※本体の下や液晶とキーボードの間に挟む事により、キズ等を防止出来ます。
2.対象
当方は以下の対象で行っております。
○対象
メーカ | Panasonic |
機種(ベース) | CF-NX4 |
名称 | Let's Note |
詳細機種 | CF-NX4EDHCS |
CPU | i5-5300U |
メモリ | 4GB(メモリスロット1に装着) |
DISK | HDD(TOSHIBA MQ01ABF032 320GB) |
サイズ | B5サイズの12.1インチ液晶モデル |
備考 | ・無線LAN搭載 (Intel AC 7265(a/b/g/n/AC)) ・指紋認証無し ・光学ドライブ無し |
※詳細は以下の記事を御確認下さい。
参考記事:【ジャンク】6000円で購入のPanasonic Let's NOTE CF-NX4(CF-NX4EDHCS)
ではいよいよ作業に取り掛かります。
3.分解手順
○特記事項
本作業では便宜上、2つあるメモリスロットの呼び方を次の通りとしています。
・メモリスロット1:分解しないといけないスロット
・メモリスロット2:背面メモリスロット内にあるスロット
3-1)メモリスロット1の交換方法
①ACアダプターやマウス等のケーブル類、バッテリーを外し背面にします。天板等のキズ防止の為、クロス等を本体下やキーボードと液晶の間に敷くと良いでしょう。
尚、画像に色付きで●・□等の記号がありますが作業対象のネジです。
(説明ですのでまだ外さないで下さい)
○本体背面
②机の足や棚等の金属部に触れ、静電気を除去します。
③バッテリー部にある封印シールが切られていない場合は、カッター等で切れ目を入れます。
※封印シールを切ると保証が無くなります!
○バッテリー部の封印シール(画像は切り込みを入れた後のもの)
④両端赤枠の足を外し、中にあるネジも外します。
更に赤●(計4)・黄●(計14)のネジも外しますが、初回はネジ止めが付着している為、硬いです。
しっかり押して回さないとネジをナメさせる場合がありますので、注意しましょう。
○本体背面
○足部内のネジ(反対側にもあります)
⑤ゆっくり本体を逆さにして置いてから本体を開きます。
次はドライブベイ(ダミー)の部分を開けます。
○本体正面
⑥タッチパッドとキーボードの間の隙間にヘラやマイナスドライバー等を入れ、テコの原理で
下に下げツメを外します。
○ドライブベイ(ダミー)のツメ(その1:左奥)
⑦同様にドライブベイ左側の部分もテコの原理で上に上げツメを外します。
当方の場合、この2箇所のツメが外れればカバーが外れました。
もし、外れない場合は、右側のツメも同様に外します。
○ドライブベイ(ダミー)のツメ(その2:左手前)
⑧カバー外れた場合は、右上にあるツメに注意しながら、カバーを上に上げ開きます。
開いたらそのまま左側を上に上げて抜けばカバーは取り外せます。
○ドライブベイ(ダミー)を開いたところ
⑨黄○(計4)のネジを外します。
○ドライブベイ内のネジ
⑩キーボード部の両端を持ち上げ、浮いてきたら手前に返します。
※フラットケーブルがあるのでゆっくり確認しながらして下さい。
フラットケーブルの位置はWirelessスイッチとイヤホンジャック端子の間辺りです。
○キーボード部の外し方
⑪キーボード部を手前にして置いたところです。
○開いたところ
⑫システムボードが現れます。
その左下部にメモリスロット1があります。
これで、メモリを追加・換装(交換)が出来ます。
○システムボード
⑬メモリは保護テープが貼り付けされているので、保護テープをメモリスロット端子ぐらいまで剥がし、メモリを換装(交換)します。
尚、当方の刺さっていた元のメモリはSK Hynix 4GB PC3L-12800S-11-13-B4でした。
○メモリ保護テープ
○メモリの保護テープを剥がしたところ
○元のメモリ
○メモリスロット1へのメモリ換装(装着)後例
以上で分解作業は終了です。
尚、CPUFAN等を外すにはさらに分解しないといけないですが、それはまた機会があれば実施予定です。
3-2)メモリスロット2の交換方法
①本体背面にある、メモリスロット2のネジ(赤○)とカバーを外します。○メモリスロット2
②メモリスロット2がありますので、メモリの換装(交換)又は追加します。
○メモリスロット2(当方のは空でした)
○CFDメモリ(8GB)を追加したところ
これで両方のスロット合わせて16GB化が終了です。
4.組み立て手順
①分解手順を逆にしていけば組み立てられます。
②組み立てが完了したら、動作確認を実施します。
5.動作確認
電源を入れ、BIOS上で無事16GBを認識しています。
○BIOS画面
6.まとめ
作業時のネジの多さやドライブベイ(ダミー)の外し方、フラットケーブル等の扱い(特に折り曲げ過ぎない)に注意しながらなので、面倒な事は変りませんが、手順や注意点が判れば決して難しいものではありません。
むしろこの機種もキーボード交換の方が非常に面倒でした。
あせらずゆっくり確実に作業しましょう。
○更新履歴
2020/01/01 初版
2020/01/02 本文続きの付加
2020/01/21 誤字・脱字の修正
2020/02/08 誤字・脱字の修正
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