one's way > IPカメラ_NVR > 【NVR】XProtect外部通信用DDNS登録設定及びDiCEのまとめ 【NVR】XProtect外部通信用DDNS登録設定及びDiCEのまとめ IPカメラ_NVR 2018年12月13日 最終更新日:2018/12/13 この記事は無料で利用可能なDDNSの取得・設定方法及び、自動更新ツールDiCEについてまとめたものです。 勿論、用途として色々使い道があるのは知っているのですが、今回はフリーNVRであるXProtectで外部(インターネット上)からアクセスする為に検証したものです。 要は、野外(家の外)から家庭内LANに設置してあるNVRサーバー(XProtect)にアクセスさせる。 その際に、IPアドレスでは無く、FQDN名(ホスト名)でアクセス出来る様にして、外部のIPアドレスが変更されても手間の無い様にすると言う事です。 ○イメージ図 外部IPアドレスは契約元のプロバイダーにより異なりますが、通常は一定期間等で変更されます。 それをフリーウェアのDiCEと言うソフトで更新させるという訳です。 という訳で、その仕組みや設定を行うのに必要な事をまとめています。 0.目次 1.注意事項 2.DDNSとは 3.無料DDNSについて 3-1)DDNS Now 3-2)ieServer 4.DDNSの登録・設定 4-1)DiCEについて 4-2)DDNS Nowの登録・設定 4-2-1)DDNS Nowの登録 4-2-2)DDNS Now用DiCEの導入・設定 4-3)DDNS登録確認 1.注意事項 外部からアクセスは可能ですが、セキュリティには十分ご注意下さい。 当方は一切責任を持てませんので自己責任でお願いします。 2.DDNSとは 簡単に言えば、プロバイダーから割り当てられたIPアドレス(例:111.222.33.44)を"quuta.atgj.net"等の文字に変換してくれるサービスです。 通常、自宅にブロードバンドルータ等を設置し、各プロバイダーのサービスを契約していると思います。 そのブロードバンドルータ側に住所の様な形でIPアドレスが割り当てられているのですが、このIPアドレスは定期的に変更されます。 (有償サービス等で固定させる事も可能です。) 変更されるIPアドレスでは覚え難いと言った事や更新タイミングが各社によって異なるのもあり、それでは不便で仕方ありません。 その為、文字を使用した名前(ドメイン名)が使われる様になりました。 それがDNS(Domain Name System)と言う物で、IPアドレスとドメイン名を紐付けてくれるもので、 DDNSとは更にこの紐付けした内容をDynamic(動的)に行い、使用者が意識せずにドメイン名を使用出来るサービスです。 3.無料DDNSについて 無料なところは数は減ってしまっているのですがいくつかあります。 ※他にもあるとは思いますが、当方はVNRの外部確認用として使用してみようと言う考えですので、 あまり手間をかけずに探しましたところ、とりあえず2箇所ありましたので紹介します。 3.1)DDNS Now [外部サイト]:"https://f5.si/" ドメイン(1種類):f5.si 使用可能なホスト名:ユーザ名.f5.si 契約解除条件:特に無し その他特徴等:IPv6 (AAAAレコード) 、ワイルドカード (*.ユーザ名.f5.si)、 CNAME (短縮ドメイン) 、DiCE対応、登録には電話認証が必要 ※電話認証は後から判明 ※詳細はサービス利用規約を確認して下さい。 3.2)ieServer [外部サイト]:"http://www.ieserver.net/" ドメイン(7種類):dip.jp/fam.cx/jpn.ph/moe.hm/myhome.cx/or.tl/orz.hm 契約解除条件:3ヶ月以上未使用の場合 その他特徴等:DiCE対応、登録にはメールアドレスが必要 ※詳細はサービス利用規約を確認して下さい。 今回はお試しでDDNS Nowを試してみました。 後日、IeServerの方も出来れば試してみたいとは思いますが、時期は未定です。 4)DDNSの登録・設定 4.1)DiCEについて DiCEについて DDNSの登録前に先の説明で出てきたDiCEについて簡単に説明します。 DiCEとは定期的に更新されるIPアドレスをDDNSの登録したドメインで更新ソフトです。 尚、DiCEには無料のFreeware VersionとカンパによるProfessional Versionがあります。 違いはサービス化させてバックグラウンドで稼動させられると言うものですので、興味のある方は公式で詳細を確認して下さい。 ○公式 [外部サイト]:"http://www.hi-ho.ne.jp/yoshihiro_e/dice/" 尚、DDNSを登録後、このソフトもインストール・設定します。 4-2)DDNS Nowの登録・設定 4-2-1)DDNS Nowの登録 ①DDNS Nowの公式サイトを開きます。 ○公式 [外部サイト]:"http://www.hi-ho.ne.jp/yoshihiro_e/dice/" ②左側の「新規登録」にある必要事項(サブドメイン名とパスワード)を入力し、「登録する」をクリックします。 ③電話認証用ページが表示されますので、表示されている番号に電話し、5桁の認証番号を確認後、入力します。 ※認証キーの有効期限は時間は3分です。 ④認証に成功すると、成功しましたページが表示されます。 登録情報等をメールで送信(保存)出来るので、メールアドレスを入力し、「送信」をクリックします。 ※メール保存は任意です。 引き続き、DiCEプラグイン用のファイルをダウンロードします。 ⑤トップページに戻り、「更新方法の解説」をクリックします。 ⑥画面にある、"[Windows] DiCE for Windows を使用してIPアドレスを自動更新する方法"にある内容を確認しながら、「DDNS Now用のプラグインファイル」をクリックし、プラグインファイルを保存します。 4-2-2)DDNS Now用DiCEの導入・設定 ①公式サイトを開きます。 ○公式 [外部サイト]:http://www.hi-ho.ne.jp/yoshihiro_e/dice/ ②画面を下にスクロールさせ、"Download Now!!"欄にある、1.59版のFreeware Versionの"Download MSI Package"をクリックします。 注意!)Freewareには"Download EXE Package"もありますが、64ビットOSでは解凍出来ない模様ですので、MSI版を使用して下さい。 ③ダウンロードしたMSIファイルを実行します。 尚、インストールでは特に注意点もないので、「次へ」と進み「インストール」を行います。 ※ユーザアカウント制御のメッセージが表示された場合は、「はい」を選択して下さい。 インストール完了後、プログラムを起動させずに終了させます。 ④DDNS Now用設定ファイルの追加 先の⑥でダウンロードしたファイル(DDNSNow.plg)を以下のフォルダーに移動します。 尚、移動の際に管理者権限が必要とメッセージが出た場合は「続行」で進んで下さい。 ○ファイルの保存場所 ※デフォルトインストール時 32Bit:C:\Program Files\Sarad\DiCE\plug-in 64Bit:C:\Program Files (x86)\Sarad\DiCE\plug-in ※内、64BitのPathが公式と違いますが、公式がまちがっている模様です。 ⑤Diceを起動します。 (Sarad SoftWareの下にある"DiCE DynamicDNS Client") 尚、この時にドラッグドロップしてデスクトップにショートカットを作成しておくと良いでしょう。 ○DiCE起動時の画面 ⑥メニューバーから「イベント」-「追加」を選択します。 ⑦「イベントの編集」画面が表示されますので、次の様に設定・保存します。。 ○全体 ・説明:DDNSNowの更新 ※お好みで変更して下さい。 ・イベントタイプ:DNS更新 ・イベント有効:■(チェックON) ○「一般」タブ ・サービス:DDNSNow ※もし一覧で表示されていない場合は、④の保存場所を確認して下さい ・ホスト名:DDNSで登録したユーザ名 ・ドメイン名:f5.si ・ユーザー名:DDNSNowで登録したユーザ名 (ホスト名と同じ) ・パスワード:DNSNowで登録したパスワード ・IPアドレス:(ブランクのまま) ○スケジュール ・頻度:IPアドレス変化時 ・変化がない時:7日毎 ⑧上記⑦で作成されたイベントを選択後、「右クリック」-「今すぐ実行」を選択します。 これで、即時更新(確認)を行います。 ⑨DiCEの上下部分のメッセージを確認し、実行と正常に処理が完了している事を確認します。 ※もしエラー等が出ていた場合は「イベント」-「編集」で、⑦で入力した内容等に誤りが無いか確認して下さい。 ⑩(PC起動時にDiceを自動起動したい場合) 「すべてのプログラム」の「スタートアップ」等にショートカットを入れてください。 4ー3)DDNS登録確認 正常に名前解決が出来ているか確認します。 ①ブラウザ等で、以下のサイトを開きます。 ○株式会社シーマン nslookup(dig)テスト【DNSサーバ接続確認】ページ [外部サイト]:https://www.cman.jp/network/support/nslookup.html ※上記サイトは一例ですので、普段使用しているサイトがあればそちらを使用して下さい。 ②「ホスト名(FQDN)を指定してください」にDDNSサイトで取得したドメインを入力後、「nslookup実行」をクリックします。 ③結果が表示される事を確認します。 もし、エラー等が表示される場合は、タイミングの関係もあるので暫くたってから再度確認して下さい。 以上でDDNSの登録は完了です。 これで外部からサーバをアクセス出来る準備が出来ました。 後は、サーバーとクライアントの設定が出来ていれば外からアクセスする事が可能です。 以上 ○更新履歴 2018/12/13 初版 タグもどき:IPカメラ Webカメラ XProtect セキュリティ NVR DDNSNow DiCE PR