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個人の趣味で色々な物を触ったり、検証した内容等纏めたブログです。

【VASTDTV】VT20 USB接続地デジ用テレビチューナー(PLEX PX-S1UD/MyGica S270同等品)を使ってみた話

最終更新日:2022/11/07

※※ はじめに ※※
VASTDTV社製VT20を購入して色々調べたところ、実はPLEX社のPX-S1UDやMyGica社のS270と言う製品と同じでした。(同梱品は異なるでしょうが・・)

この記事は表記通り、VT20を使用してTVTest0.73で動作確認が出来るまでを目的としておりますが、そのまま同等品でも利用出来ると思います。
但し、基本は自己責任でお願いします。

※※2021/06/28 追記 ※※
本内容はTVTest0.7.3(32Bit)での動作確認で、TVTest0.10(64Bit)での方法は以下の記事で掲載しています。
【TVTest】TVTest 0.10(64Bit)でPLEX PX-S1UD/MyGica S270(VT20)/VASTDTV VT20を使用する方法

※※※※※※※※※※※※※
※※2021/07/02 追記 ※※
Windows11での動作確認もしてみました。
詳細は以下の記事を参照下さい
【Windows11】Lenovo ThinkCentre M75q-1 TynyでのWin11化とVT20(PLEX PX-S1UDモドキ)の動作確認テスト
※※※※※※※※※※※※※


〇VASTDTV社製 VT20のパッケージ



0.目次



1.購入経緯
2.選定
3.検品
3-0)海外からの到着まで日数等
3-1)同梱品の確認
4.検証
4-1)事前準備
4-1ー1)事前準備1(本製品以外にも必要なハードの準備)
4-1ー2)事前準備2(ドライバー等の準備)
4-2)視聴用ソフト(TVTest)の準備と設定
4-3)おまけ
4-3-1)本製品に付属のTVTest使用時のエラーについて
4-3-2)TVTestの設定とチャンネル情報のファイルについて
4-3-3)TVTest初回起動時の設定方法
4-4)結論及び備考
4-5)その他確認事項
5.評価
6.まとめ

1.購入経緯



自宅で使用しているTV(台所に置いていた1台)が故障した為


2.選定



サブで使用しているTVが故障した為、当初は液晶TV(中古も含む)で手頃な物を探していたが、どうせならと思いPC用のチューナも候補とした。

〇要件
・フルセグチューナである事
・価格が安い事(国内通販だけで無く海外通販とも比較)
・ノートPCで使用の為、外付け方である事(USBやBOXタイプ)
・地上波だけで無くBS/CSも映れば望ましいが、地上波だけでも可

〇候補
・本製品(VASTDTV社製 VT20
・プレクス PX-S1UD V2.0 (ASIN:B0141NFWSG)
・新品及び中古液晶TV
 →これと言った(中古は程度の良い)製品が無かった為断念

〇結果
幾つか候補の中、本製品がセール?で安かった為、本製品とし、Amazonで購入。


3.検品


3-0)海外からの到着まで日数等

配送はAmazon倉庫からでは無く、海外(シンガポール:SINGAPORE 06)からの郵送(eパケット)でした。

〇到着時の梱包の様子



〇到着までの配送情報
※注文:2021/03/24:注文→到着:2021/04/03:日数:約10日(画像00B)

3-0-1)配送詳細
※注文日は2021/03/24

A)郵便局の追跡情報


B)17TRACKの追跡情報
日時 状況(①目的地情報/②発送元情報) 備考
2021-03-28 12:06 ①SINGAPORE, SINGAPORE S06, Dispatch from outward office of exchange
②Despatched to overseas (Country code: JP)
シンガポールより発送
(Singapore06)
2021-04-02 01:57 ①KANAGAWA, KAWASAKIHIGASHI, 219-8799, Arrival
at inward office of exchange
②Arrival at Processing Center (Country code: JP)
国際交換局に到着
(川崎)
2021-04-02 09:00 ①KANAGAWA, KAWASAKIHIGASHI, 219-8799, Held by import
Customs
②Held by Custom
通関手続き中
2021-04-03 01:00 ①KANAGAWA, KAWASAKIHIGASHI, 219-8799, Departure from
inward office of exchange
②Released from Custom
国際交換局より発送
(川崎)
2021-04-03 06:32 ①Processing at delivery Post Office
②Receive item at delivery office (Country: JP)
地元郵便局到着
(関西圏)
2021-04-03 08:59 ①情報無し
②Send item out for physical delivery (Country: JP)
地元郵便局より出発
2021-04-03 11:48 ①Final delivery
②Product Delivered (Country code: JP)
配送完了

と言うことで、時間が掛かるかと思いましたが、思ったより早かったです。

次は開梱後のパッケージの様子です。
VASTDTVとあり、裏面にはVT20 USB接続地デジ用テレビチューナーとあります。

〇VASTDTV社製 VT20のパッケージ


3-1)同梱品の確認

パッケージの中身は以下の通りです。
〇同梱品
①本体
②F型アンテナ変換コネクター
③USB延長ケーブル
④説明書
⑤室内アンテナ一式(アンテナ本体及び土台)

〇同梱品の内容


以下、簡単にポイントを記載していきます。

①本体
チューナー本体で、USB2.0規格の物です。
地上波のみでBS/CS等の受信は出来ませんが、別途BCASカードとカードリーダがあればフルセグで利用可能です。
尚、これを使用するには次の②F型アンテナ変換コネクターを使用し、大きさは一般的なUSBメモリと同等ぐらいです。
又、使用しない場合の為にキャップも付属しています。
(キャップは使い始めたら使うことは無いかもしれませんが・・)

〇本体とUSBメモリの比較

※F型アンテナ変換コネクター装着時

②F型アンテナ変換コネクター
本体とアンテナケーブルの間に接続します。
片面は「ネジ切りあり」、もう一方が「ネジ切り無し」となり「ネジ切り無し」の方が本体側となります。

〇※F型アンテナ変換コネクターとアンテナ線を接続してみたところ

※一例であり、アンテナ線側のコネクタ形状は複数あります。

③USB延長ケーブル
USB2.0規格の延長ケーブルで約24センチでした。
特に説明書等には記載がありませんが、PCと本体を接続する場合に使用すると思われます。

④説明書
記載は日本語ですが、Windows7の物で古いです。(画像05)
尚、先の同梱品一覧で判りますが、説明書自体がPLEX社のPX-S1UD V2.0となっています(笑

〇説明書の一部


⑤室内アンテナ一式
アンテナ部と土台部に分かれておりますが、当方は使用予定はないので未確認です。
(パッケージ裏面にも記載されているが、簡易な物との事な為)

⑥その他
同梱品ではありませんが、購入後に別途販売店からもドライバーDL先の案内URLが送られてきました。
※商品説明ページにも記載されているダウンロード先の物と同様

尚、以下のURLでドライバー等がDL出来ます。
・[外部サイト(MediaFile)]:VT20 ISDB-T JP

〇対象ファイル(VT20 ISDB-T JP)
 ※RAR形式で圧縮

〇解答時のファイル(フォルダ)内容
・本製品のドライバー(32/64bit両方)
・TVTest0.73
・説明書(PDF形式)
 ※PDF形式ですが、Acrobat Readerで読もうとすると拡張フォントが要求されます。
  Edge等で読ませると確認する事が出来ますが紙の説明書と同じでWindows7用です


4.検証



※※※ 重要!! ※※※
これからの内容は製品の初期不良等のチェックを目的とした物で、製品情報や販売店からの連絡されたファイル等を元に
TVを視聴出来るまでの一部本製品に特化した内容となります。
手順については、TVTest本来の導入や設定手順と異なる場合がありますので、その点はご了承下さい!
※※※※※※※※※※※※

以下の環境で検証しています。

〇検証環境と条件等
2台のPCで本製品を使用し検証しています。

〇共通条件
・Tvtestは販売店から案内のあったファイル内に同梱されていた物(0.73)を使用
・Windows10のセキュリティパッチは1909と20H2のそれぞれの最新版(2021/03時点)にしてから実施
 ※1909なら1909の3月時点、20H2なら20H2の3月時点で最新まで更新
・その他準備品は以下の通り
  a)カードリーダー:SHARP RW5100(e-taxで使用していた物)
 b)BCASカード:故障したTVより転用(赤カード)
 ※本製品は地上波のみなので青カードで良いのすが、手持ちがこれしかないのでこちらを使用

〇各PCの仕様
①NEC Versapro VK26M/B-F(PC-VK26MBZCF)※ノートPC
CPU Intel 第3世代(Ivy) i5-3320M  2.60 GHz
MEMORY 8GB
DISK 500GB(HDD)
OS Windows10 Pro 1909(64Bit版)
備考 ・BIOSのBOOTモードはレガシーモードで使用
・USBポート数とアンテナ配置の関係からカードリーダはUSB2.0ポート、
 本製品はUSB3.0ポートに接続
 ※USB3.0ポートに接続しても本製品はUSB2.0でしか利用出来ません

②Lenovo ThinkCentre M75q-1 Tiny※デスクトップPC
CPU AMD Ryzen 5 PRO 3400GE 3.3GHz
MEMORY 32GB
DISK 1T(HDD)
OS Windows10 Home 20H2(64Bit版)
備考 ・BIOSのBOOTモードはUEFI(セキュア)モードで使用

4-1)事前準備

まず、本製品だけではフルセグでTV番組を視聴する事は出来ませんので必要な物を準備します。

4-1ー1)事前準備1(本製品以外にも必要なハードの準備)

※フルセグ受信の際には必要です!
①BCASカードx1枚(青又は赤カード)
 →当方は、故障したTVの物(赤)を転用
  尚、本製品は地上波専用ですので、赤カードを挿してもBS/CS等は受信出来ません!
②ICカードリーダー
 →HARP RW5100(当方はe-taxで使用していた物を使用)
  ※偶々有った物を使用していますが、本製品は既に生産終了をしていますし、ドライバーの入手が面倒です・・。

4-1ー2)事前準備2(ドライバー等の準備)

①先の販売店より指定された場所からファイルをDLし、任意の場所(c:\temp等)解凍しておきます。
※解凍にはRAR形式に対応した解凍ソフトが必要
※商品説明ページにも記載されているダウンロード先と同様
・[外部サイト(MediaFile)]:VT20 ISDB-T JP

尚、ドライバーのインストール手順が見たいと言う方は、PLEX社の公式のダウンロードページにある、"Driver_PX-S1UD_V2.zip"内にWindows10用の説明書(PDF)があるので、そちらを参照して見るのも良いと思います。

・[外部サイト(PLEX社)]ドライバ・取扱説明書一覧
※PX-S1UD V2.0の右側にあるDLのリンクから保存して下さい
※ファイル名:Driver_PX-S1UD_V2.ZIP
※内容は32/64Bitドライバーと日本語版取り扱い説明書

②ドライバーのインストール
上記①で解凍したフォルダ(JP VT20-S270 DRIVER)にあるドライバーファイル(32/64Bit)を使用しているOSに合わせてをインストールします。
尚、当方は64Bit版"isdbt_rio_setup_dvbt_ir_win64_20150731"を使用し、インストール中に「Windowsセキュリティのメッセージ」が出た場合は、そのまま"インストール"を選択して進めて下さい。

又、ICカードリーダを利用可能な状態にしていない場合は、ここでカードリーダーの手順書に従いドライバー等をインストールして、利用出来る様に準備しておきましょう。

③機器等の接続
以下の接続をしていきます。(画像06)
・TVアンテナ線と本製品を接続(F型変換コネクターを使用)
・PCと本製品を接続
・PCにカードリーダを接続し、BCASカードを挿入する

〇①PCでの製品接続例(NEC Versapro VK26M/B-F)



④製品等の認識確認
PCを起動後、「デバイスマネージャー」を起動し、以下のデバイスが存在する事を確認する。
・「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラ」上に"PX-S1UD Digital TV Tuner"が表示
・「スマートカード読み取り装置」等に、利用するICカードリーダが表示
 ※利用しているカードリーダにより表示が異なる場合があります
 →当方の場合は、SHARP RW5100

〇デバイスマネージャーでの認識例


4-2)視聴用ソフト(TVTest)の準備と設定

次はTvtest(0.73)です。

①TVTestの準備
先の4-1-2)①で解凍したファイルの中にTVTestのフォルダがあるので、それを任意の場所に移動(コピー)します。
例:c:\tool\TVTest等

②上記①で移動(コピー)させたフォルダ内にある、"TVTest.exe"を起動します。

③「TVTest」を起動後、”BonDriver_Siano.dll"が読み込めません”とエラーが出ますが、そのまま"OK"ボタンを押下します。

〇”BonDriver_Siano.dll"が読み込めません”のエラーメッセージ
 

※環境により、"DirectShowの初期化が出来ません"のエラーも出る場合がありまが、その場合も一旦"OK"ボタンを押下します。
(詳細は後述)

④"DirectShowの初期化が出来ません"についてはMPEG2デコーダが無い為で、別途動画編集・再生ソフト等をインストールしている場合等は本エラーは出ない事もあります。
エラーの場合は、"DScaler"や"TVTest DTV Video Decoder"等のMPEG2デコーダを検索して、DLとインストールして下さい。

〇"DirectShowの初期化が出来ません"のエラーメッセージ


〇参考(TVTestでメジャーなMPEG2デコーダ)
・DScaler:古いがインストーラ形式で利用しやすい
・TVTest DTV Video Decoder:TVTestの作者が作成した物で、インストールにはコマンドで操作が必要
※TVTest DTV Video Decoderを販売元のTVTest(0.73)で実行する場合は、32Bitバージョンを使用してください。
 (同梱のTVTestが32版の為で、TVTest起動後にタスクマネージャで見ると32ビットとあるので判りますが、こちらを合わせないと映像が映りません)
※これ以外にもMPEG2デコーダはありますので環境や好み等に合わせて利用して下さい

では、TVTest側の設定です。
(1回でまとめて設定出来る様な手順にしています)

⑤TVTestの設定変更
TVTestが起動されているので、画面上で「右クリック」-「設定」を選択します。

⑥先のエラー対応を行っていきます。
A)"BonDriverが読み込めません"の対応
〇”BonDriver_Siano.dll"が読み込めません”のエラーメッセージ
 

・原因
テストで使用されたと思われるINIファイルが読み込まれている為
 以下の対応をするか、"TVTest.ini"のファイルを一度削除(リネーム)すれば初期設定画面で選択も出来ますが、今回はそのまま対応します
尚、これに関する別の対処方法は後述(4-3)で記載します。
※本来は、(4-3)の方が正しい手順なんですがね・・。

A-1)設定画面にある「一般」項目の内容を以下の通りに設定します。
〇設定内容
・"BonDriver検索フォルダ":TVTest.exeがある場所と同じにする為ブランクにする
・デフォルトのBonDriverの設定:最後に使用したBonDriver
※これで上手くいかない場合は、"BonDriver_Siano.dll"を選択してみて下さい

B)B-CASカードの初期化に失敗する(又はカードリーダが見つからないか利用出来ずに画面が黒いままである)
B-1)「一般」にある"カードリーダ"を"スマートカードリーダ"に変更します。

C)"DirectShowの初期化が出来ません"
〇"DirectShowの初期化が出来ません"のエラーメッセージ


C-1)「一般」にある"デコーダ"を、先の④でインストールしたものにします。
※DScalerをインストールした場合

〇上記設定変更をした例


最後に"OK"ボタンを押下し、TVTestを再起動後、エラーが出ない事を確認します。
TVTestを再起動後にエラーが出なければエラー対応は終了ですので、そのまま先に進みます。
※レンダラやスクランブル解除の拡張命令等は後でで構いません

⑦チャンネルスキャンをする
右クリック-「設定」-「チャンネルスキャン」-「スキャン開始」でチャンネルのスキャンを行う。
(使用する地域によっては時間が掛かります)
※(画像10)はチャンネルスキャン後の様子

〇チャンネルスキャン後の様子


⑧動作確認
TVの映るチャンネルを選択し、問題無く映像と音声が入る事を確認します。

〇受信時の様子


当方の場合、以上で番組が映りました。
暫く視聴(放置)し、TVTest動作に問題無い事やCPU使用率・ドロップ数の極端な増加等、怪しい動きが無ければ問題ないと思います。
後は出来れば、環境に合わせたチューニング(レンダラやSSSEの設定変更等)をした方が良いと思います。

4-3)おまけ

4-3-1)本製品に付属のTVTest使用時のエラーについて

先の4-2)⑥で少し触れましたが、販売元からDLしたTVTestには開発元でテスト使用したと思われるINIファイルが存在し、それが原因でエラーとなります。
(TVTest公式からDL等をするとINIファイルはまだ無い)
単純に、INIファイルが無ければ(削除したりリネームすれば)通常のTVTest同様に初回設定用の画面で設定出来るだけなのですが、その場合の設定方法を以下に記載します。
尚、チャンネル設定の定義ファイルの拡張子は".ch2"ですので、初回設定でチャンネルスキャンも行いたい場合、同".ch2"ファイルも同時に削除かリネームしましょう。
※チャンネル設定の定義ファイルのファイル名はドライバー名(つまり今回の場合はBonDriver_Siano.ch2)となります

4-3-2)TVTestの設定とチャンネル情報のファイルについて

"TVTest.exe"のあるフォルダにそれぞれのファイルがあります。
・TVTest.ini:TVTest全体の設定ファイル
・BonDriver_Siano.ch2:チャンネル設定ファイル

これらのファイルを削除又はリネームする事で初期化させる事が出来ます。

4-3-3)TVTest初回起動時の設定方法

①「初期設定」画面が表示されるので、以下の設定を行う
・ドライバ:BonDriver_Siano.dll
・デコーダ:導入したMPEG2デコーダ(当方の場合はTVTest DTV Video Decoder)
・レンダラ:環境により、後からでも変更してみてください。(EVR等)
・カードリーダ:スマートカードリーダ
・録画ファイルの保存先フォルダ: 録画先を変更する場合は任意の場所を選択

〇「TVTest初期設定」画面


②「チャンネルスキャンの確認」画面が表示されるので、"はい"を選択後、TVTest「設定」の「チャンネルスキャン」画面が表示されるので、右下にある「スキャン開始」を押下する。
→時間が掛かります。

〇「チャンネルスキャンの確認」画面


〇「チャンネルスキャン前」の画面

※「スキャン開始」ボタンを押下します

③チャンネルスキャンが終了し、チャンネル一覧の項目にスキャンが成功したチャンネル名等が表示されていればOKです。
"OK"ボタンを押下し、TVが視聴出来る事を確認して下さい。
※必要ならTVTest画面に左下にあるチャンネルを操作し、幾つか選択して各局が問題無い事を確認して下さい

〇「チャンネルスキャン後」の様子


4-4)結論及び備考

暫くTV番組を表示させておき、幾つか確認した内容です。

①結論
2台のPCでそれぞれ検証を行いましたが、どちらも問題無く利用(TV視聴)出来ました。

①TvtestのCPU使用率について
※厳密には使用するPCや設定(使用するMPEG2デコーダやハードウェア支援の使用有無)等でも変わります
今回は、「TVTest DTV Video Decoder」を使用してEVR設定の場合、以下の通りでした。
〇各PCでのCPU使用率
・①のPC:平均10~15%の使用率
・②のPC:平均2~4%の使用率

②ドロップについての確認
※ドロップとは:映像等の一部情報が欠落して映像が乱れる状態の事で、TVTestの画面下部にある「D」の数値でドロップ数の確認が可能
※同じく感度(受信)レベルはその右にある「db(デシベル)やMbps(ビットレート」部で確認可能

〇確認結果
→番組を放送させたまま約3時間放置
 その間のドロップ数はどちらのPCでも0でした。感度(受信)レベルとビットレートは約40db/16.50Mbps)
 但し、ドロップについてはアンテナ受信感度(アンテナケーブルや端子の劣化)やPCのスペック等でも影響する為、今後の様 子見と他の方のレビューも参考にした方が良いと思います。
 
③発熱について
・上記②の3時間後に本製品の本体を触りましたが、ほんのり暖かい程度でした。
 (室温は約20度時)

4-5)その他確認事項

①(①PCのProの場合)ローカルPC上での操作では特に問題無く各チャンネルの視聴と録画・再生が出来ましたが、リモートデスクトップ経由で接続・操作しているとカードリーダが見つからないと言う罠に嵌ります!!

②Windows10(20H2)での使用について
他の方のレビューやネットでの情報では、20H2に上げるとマイクロソフトのドライバー署名に関する強化により、
インストールしたドライバーが動かない場合がある模様です。
(当方の環境ではまだ事象は確認できていませんが、もし何かあれば追記します)

③TVTest0.10系での使用について
本製品を使用してTVTestの32/64Bit版の両方で動作確認(視聴)は出来ました。
但し、0.73より情報が少ない部分と、基本は自分でビルドしないといけないのが面倒です。
今後纏める予定です。

※※2021/06/28 追記
冒頭でも述べましたが、TVTest0.10(64Bit)での方法は以下の記事で掲載しています。
【TVTest】TVTest 0.10(64Bit)でPLEX PX-S1UD/MyGica S270(VT20)/VASTDTV VT20を使用する方法

※※

④1番組を録画した際のファイルサイズについて

〇条件
・予約録画プラグイン(TTRec)を使用してEGPより適当な番組を幾つか録画して、そのファイルサイズを確認
・録画解像度はフルHD(1920x1080)

〇結果
項目 録画時間(HH:MM:SS) 録画サイズ(約)
30分番組A 00:31:02 3.3GB
30分番組B 00:29:53 3.4GB
1時間番組C 01:01:03 7GB
1時間番組D
※番組によりますが、ざっと30分で3.5GB前後とみておいた方が良いですね

⑤TVTestのキー操作について
※キー操作等は、TVTestの「設定」-「キー割り当てから変更が可能」ですが、特に思えて置くと便利な物を抜き出しました。

〇TVTestのキーボード等による操作
キー 内容
カーソルの[←][→] 前のチャンネル/次のチャンネル
カーソルの[↑][↓] 音量大/小
※ホイール付きマウスの場合、ホイール操作でも可能
[M] 消音(ミュート)
[S] 主/副音声切り替え
[R] 録画/録画停止
[E] EGP(電子番組表)表示 ON/OFF
[Z] チャンネル選択画面
※他にも個別に設定出来ます

5.評価



〇良い点
・セールもあってか安かった
・パッケージが異なるだけで、中身はPX-S1UD(のOEM?)であった
 (後から気が付いたが、「MyGica ISDB-T TV Digital USB S270」と言う製品も同様の模様)

〇悪い点
・説明書(Windows7の物)が古く最低限の物だけである
・TVを視聴するまでにはやることが多く、初心者には敷居が高い

利用の為の準備(追加機材が必要)や情報収集、ドラブル発生時の対応について全て自分で対応しなければならず、製品を付ければすぐTVが視聴出来ると言う製品ではありません。
今回記載した手順の内容が難しすぎると言う方は、手を出さない方が良いでしょう。
ちなみに今回の手順をしても出来るのは本製品を利用したTV視聴と手動録画だけで、予約録画等をしようとすると更にプラグイン(TTRec等)や別のソフトが必要になったりします。

その辺の事も含めて総合的に判断されると良いでしょう。

今後は夏に向けての発熱度合やドロップ数の状況・製品の耐久度等について何かあれば追記予定です。


6.まとめ



冒頭や評価でも述べた通り初心者には敷居が高い製品ですが、判る人(対応出来る人)が使えば十分な性能を持った製品です。
(地上波だけなのが残念ですが・・)
今回、試しに1個だけ購入しましたが、今回のセール価格ならもう2~3個纏めて購入すれば良かったと後悔しています。
一応、「4.検証」で本製品を使用できるまでの手順等を簡単にまとめましたが、意味が判らない場合は国内製品にした方が良いでしょう。

次回は、TVTestの0.10版とかの手順を纏められたらと思っています・・。
→作成済みです。(追記を忘れてました・・)

以上

〇更新履歴
2021/04/10 初版作成
2021/06/28 TVTest0.10(64Bit)版での方法のリンクを追記
2021/07/20 Windows11での動作確認の記事とリンク追加等
2022/11/07 リンク切れ対応

  

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