【ヒューズ切れ】EUPA壁掛け扇風機 TK-F6206Rの修理
今回は、EUPA壁掛け扇風機 TK-F6206Rを修理した話です。
毎年、シーズン前後には清掃や潤滑油の補充等をしていたのですが、先日ついに電源を入れても羽が回転しなくなりました。
そこで買い替えも考えましたが、とりあえず分解してから決める事に。
少し覗いてみたところ温度ヒューズが切れていた為、修理したと言う話です。
0.目次
1.事象
2.作業内容
2-1)切り分けの為の分解
2-2)調達した部材等
2-3)作業手順
3.まとめ
1.事象
スイッチを操作しても、ランプは付くが羽が回転せず。
又、首振りをONにしても、首も動かず。
〇故障時の様子(全体)
〇故障時の様子(スイッチ部拡大)
※動作ランプは付いているが羽が回転しない
故障の可能性としては、基盤やモーターの可能性もあるが、背面に記載のヒューズの可能性もある為、
一度分解する事に・・。
参考)TK-F6206Rのヒューズ情報(背面に記載)
・モーター内部温度ヒューズ115度
・電流ヒューズ1A
・ガラスチューブor絶縁テープ(高温対応版)
〇背面の様子
2.作業内容
2-1)切り分けの為の分解
一通り羽やガードを外した後、裏面のネジを外してモーター部を露出させます。すると、ガラスチューの中にあった温度ヒューズ(115度)が見事に割れてました。
(これが劣化からなのか温度でこうなったのかは不明)
〇分解後の様子(チューブ除去後)
試しに、温度ヒューズのあった部分を一時的にショート(短絡)させてモータが動くのを確認。
と言う訳で必要な部材を調達し作業を行いました。
2-2)調達した部材
A)購入した物①温度ヒューズ
→ELPA ペレット型温度ヒューズ 109℃ SF-109H
※本来なら、115度が入手出来れば良かったのですが、残念ながらその前後(本製品の109度or119度)しか無く、109度の方にしました。
〇ELPA ペレット型温度ヒューズ 109℃ SF-109Hの画像
※2個入りですが使用は1個のみ
※在庫の関係でパッケージは異なる場合があります
②ガラスチューブ
→SSG-2 5.0-1M
※耐熱温度は180度ですが、現在は生産終了で在庫限りの模様
※元々扇風機でも使用されていたのですが、温度ヒューズの大きさが異なる為、元のは使用不可
〇ガラスチューブ(SSG-2 5.0-1M)の画像
B)使用した工具類
※当方は今回、道具が一通りあったので半田付けしましたが、圧着による固定でも良いかも知れません
・半田一式(半田コテ・ヤニ入り半田)
・ヒートクリップ(太陽電気 H-1S/H-1L)
〇ヒートクリップ(2種類)
※当方が別々で購入しましたが、現在はセットがある模様(型番はH-2SL)
→半田時にヒューズを保護する為に使用
・ドライバー
→分解/組み立て時に使用
・テスター
→半田後の導通検査で使用
C)その他
・潤滑油
→軸等に散布
・歯ブラシ等の清掃道具
→汚れ落とし等に使用
2-3)作業手順
警告!)意:本内容はメーカ保証外の行為をしております。その為、本記事の内容通り にならない場合や、機器等の破損・作業者等のケガや最悪の場合火災等を発生させる可能性等がありますが、当方は一切責任を負いません。 各個人の判断で実施願います。
といっても作業自体はそんなに難しくはないです。
元々の(壊れた)温度ヒューズを外して、新しい温度ヒューズに付け替えるだけ。
注意点は半田ごてを使用する際には温度ヒューズを動作させない様にヒートクリップ等で保護するのと、
コテを当てるのを最低限にする事でしょうか・・。
又、ガラスチューブは配線する前にケーブルに通しておきましょう。
(でないともう一度やり直すハメになります)
半田後はガラスチューブで配線の露出部を覆って絶縁した後、
動作確認をしてモータ等が回転していれば終了です。
元通り組み立てて、問題が無いか暫く様子を見ましょう。
※必ず有人の状態で確認する事!
無人では問題があった際に火災等に至る場合があります。
尚、組み立て前に汚れや埃を落としたり、潤滑油等を稼働部に散布しておくと、今シーズンも快適に利用できるでしょう。
と、言うことで復活した扇風機でした。
3.まとめ
最近は安い扇風機もありますが、道具が一通りあれば、最小限の部品代だけで修理が可能です。
といっても、電気機器であるのと、最悪、火災等の可能性もあるので推奨は出来ませんが、この様な方法もあると言う参考程度にして下さい。
又、実施に至っては自己責任と言う事を忘れずにお願いします。
以上
〇更新履歴
・2021/05/29 初版
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