one's way > ジャンクハンター > 【ジャンク】PS3用DUALSHOCK3を2個入手と修理 【ジャンク】PS3用DUALSHOCK3を2個入手と修理 ジャンクハンター 2019年03月15日 最終更新日:2020/02/08 先週末に入手したジャンク品です。 先日、ジャンクのCF-SX1を5000円で入手したブックオフで、ショーケースに入った綺麗目のPS3用のDUALSHOCK3を2個発見。 こちらもジャンクで両方動作不良とありますが、うろ覚えPCでも使えた記憶があったのと1個が税込み350円だったので購入してみました。 ※画像は全てクリックで拡大出来ます。 帰宅後に動作確認をしたところ、確かに勝手に動くので修理もした話です。 0.目次 1.検品 2.分解手順 2-0)共通手順 2-1)ティッシュ等を挟む 2-2)クッション部の修理 3.その他 3-1)リセットボタンの場所 4.まとめ 5.備考 1.検品 ○両方を袋から出したところ 問題無く、電源も入ります。 全く同じなので同じ物かと思ったのですが、裏面の型番が微妙に違っていました。 良くみると必要電力や技適番号等も微妙に異なります。 ○裏面 ○背面情報(1個目)※画像上 型番 CECHZC2J(無印) 電力 DC3.7V 300mA 技適番号 007WWCUL0324 ○背面情報(2個目)※画像下 型番 CECHZC2J A1 電力 DC5V 500mA 技適番号 007WWCUL0622 両方共少し試しましたが、どちらも勝手に動きました。 特に左手と右手をお互い反対方向にネジる様な感じにすると、その事象が酷くなります。 ネットで情報があったのが次の2つ 1)ティシュ等を挟む 2)中にあるクッションをゴム等に交換する 他にも輪ゴムで挟む等もある模様ですが、まずは1)から試してみようと思い、分解・修理してみます。 又、上記2)ではゴムに交換とありますが、まずはクッションの劣化具合をみてみようと思います。 2.分解手順 警告:本内容はメーカの保証外行為を行っております。 その為、本作業を実施した事による機器及びデータの破損・故障等については一切保証せず自己責任となります。 その点を留意頂き、作業願います。 0)共通 ※一部共通の手順があります。 ①背面にある赤○のネジ5本を外します。 ○ネジ及びリセット用穴の位置 ②アナログスティックがある側から上下に開けます。 尚、型番等がある方(背面側)を少し押しながら開けると、開けやすいです。 (その下部にツメがある) 手前が空いたら、L1/L2/R1/R2スイッチがある方に開く様に開けると開きます。 L1/L2及びR1/R2間にある間の黒い部分は注意して下さい。 ③裏側を開いたところです。 灰色のはバッテリーです。 ○裏蓋を開けたところ 尚、2個目も分解した時に判ったのですが、型番が異なるとバッテリーも異なります。 詳細は次の通りです。 ○1個目(画像下) :CECHZC2J(無印) ・基板側にバッテリーの固定具がある ・使用バッテリー :LIP1472 3.7V570mAh(バッテリー自体にはツメが無い) ○2個目(画像上) :CECHZC2J A1 ・基板側にバッテリー固定具が無い ・使用バッテリー :LIP1359 3.7V570MAh(バッテリー自体にツメがある) ○参考:CECHZC2J A1用のバッテリー(LIP1359)(バッテリー自体にツメがある方) ○参考:無印とA1の違い(基板側と固定部の違い) ※ここから手順が分岐します。 1)ティッシュ等を挟む まずは、こちらで試しました。 尚、この方法が良くある方法みたいですが、これで治る場合と治らない場合があります。 ①ティッシュ等を背面に入るサイズに折り、バッテリーの上に乗せる。 尚、ティッシュとありますが、当方はキッチンペーパを使用しました。 但し、あまり厚みがあると、裏蓋が閉まらない可能性があります。 ○キッチンペーパを合わせた例 ②裏蓋を閉じ、ネジ(5箇所)を締めて動作確認をします。 尚、裏蓋はパチっと嵌るので、もし隙間がある場合は、上手く嵌っていない可能性があります。 一度裏蓋を外して付け直す等を行いましょう。 ※当方の固体(2個)は右側(ボタン側)から閉めた方が綺麗に閉めやすい感じがしました。 これで治る場合もあるみたいですが、1台は治り、1台はだめでした。 2)クッション部の修理 こちらはマイナーな手順の模様ですが、こちらの方が治る率は高い模様です。 但し、分解が必要なので難易度は高くなります。 慣れれば隙間から出来なくもないですが、ここでは分解して説明します。 では、手順です。 ①安全の為、バッテリーの外し方ですが、バッテリー端子の台形の部分を両手の人差し指等で引き抜きます。 ※但し、赤・黒の線からは抜かない事(バッテリーが壊れます) ○バッテリーの外し方 ②基板を止めている赤○ネジを外し、下の白プラごと上に持ち上げて外します。 ○基板ネジの位置(中央下部) 尚、持ち上げる際ですが、CECHZC2JA1の方は振動モータ部の両脇にツメで止まっているので外すのを忘れない様にして下さい。 ※(無印は)ツメが有りません。 ○振動部ツメの有無 又、両方とも持ち上げる際にL1/L2・R1/R2ボタンやアナログスティック等にも注意して下さい。 ③基板を外装(表面)から取り外し、白プラと基板を分けたところです。 赤枠の部分がぴったり重なっていると問題ないのですが、そうでないと誤動作の原因になります。 (なぜこんな仕組みにしているかが不思議ですが、これがタイマーでしょうか?) ○外装を外した画像 とソニータイマーの事をグチってもしょうがないので更に確認します。 尚、必要があれば、外装(表面)にある、各ボタンやゴム等の清掃を行います。 本来ぴったり重なっていれば正常で、そこを抑えている部分が何かしらの要因で抑えられていないのが今回の事象です。 と言う訳でフレキシブル基板の部分を確認します。 尚、フレキシブル基板は2本のプラ側の棒の様な物で固定(刺さっている)されていますので、これを外します。 但し、内側(本体からみて中央側)はL字になっているので、少し穴の位置を調整して取る必要があります。 ○フレキシブル基板の説明と固定方法の解説 下図が取り出した状態です。 ○フレキシブル基板を固定具から外した状態 ④クッションはこの裏にあるので、ゆっくり捲り状態を確認する為に取り外します。 ※この時、フレキシブル基板側を過度に曲げたりしないように注意が必要! ○クッションの状態確認 フレキシブル基板側は問題ありませんでしたが、白プラ側(裏面)を見ると溝が出来て凹んでいました。 この凹みで厚みが少なくなり、先に解説した接触不良の原因になったと考えられますのでここを直します。 参考にさせて頂いた手順ではゴムを使用(その方が劣化は少ない)していたのですが、ジャンク品ですので簡易にします。 方法はこのクッションに何かで厚みを付ける事。 手元ある両面テープで、厚さを確保出来るか試してみますが、その前にクッションのサイズを確認します。 クッションのサイズは縦:5mm x横:23mm x厚さ:2mmでした。 もし、ゴム等に変える場合はこのサイズで切ることとします。 ○クッションのサイズ確認 但し、今回は両面テープで簡易で行うので、両面テープを凹んだ方に貼り付けてクッションに合わせ、鋏やカッターでサイズを合わせます。 サイズをあわせたらそのまま(厚さを稼ぐ為)もう片方のシールは剥がさないで下さい。 ○両面テープでの加工例 ⑤クッションを元の場所に戻し、フレキシブル基板にある両穴をプラの固定に引っ掛けます。 尚、クッションを付ける面は両面テープを貼った面を白プラ側にして下さい。 (つまりフレキシブル基板は元の通り両面テープが無い面) 又、フレキシブル基板にある両穴をプラの固定に引っ掛ける場合が、L字が先の方がやり易いです。 ○フレキシブル基板を固定 ⑥外装(表面)に白プラ部を戻します。 尚、この際にL1/L2及びR1/R2等が正しくはめる様に注意しましょう。 又、更にL2及びR2が外れている事もありますが、バネに注意して嵌め直します。 (外装につけてからL2・R2を着けた方が簡単でした) ○L2・R2のバネ位置 ⑦裏蓋を閉じ、ネジ(5箇所)を締めて動作確認をします。 尚、裏蓋はパチっと嵌るので、もし隙間がある場合は嵌っていない可能性があります。 一度裏蓋を外して付け直す等を行いましょう。 ※当方の固体(2個)は右側(ボタン側)から閉めた方が綺麗に閉めやすい感じがしました。 動作確認の結果、現時点では2台共誤動作を起していません。 3.その他 3-1)リセットボタンの場所 裏面の右上にある穴に細い棒(例:クリップを伸ばした物等)で押すとリセットが可能 ※画像黄色○部 ○リセットボタンの場所(黄色○の部分) 4.まとめ 結論からすると、②の方法(中にあるクッションをゴム等に交換する)の方が効果はあります。 しかしながら分解する必要があるので、そのリスクは考慮する必要もあります。 (といっても直さないと誤動作するので、直すか修理に出すしか選択肢はありませんが・・) ただ、このソニータイマー入りのコントローラを高い修理費を出して直すかと言うと確かに疑問です。 (もしかしたら本体の値段を下げているのも、某プリンター各社が高いインクで費用回収しているようにコントローラで・・・) 誤動作にはそれ以外にもゴム側の劣化等もあるので一概には言えないですが、やっている価値はあります。 最後に、もし誤動作で可笑しいと思ったら、まずは各ボタンを押さずに両方の持ち手を左右にねじったり、"SELECT"の上部(表蓋部)を押してみると切り分け良いかもしれません。 (当方の固体はそれだけで誤動作が出ました。) それだけ誤動作するのであれば、今回のクッションのある部分の接触がおかしい可能性が高いです。 ちなみに、この合わせている部分ですが、きっちり固定して外れない様にするのが一般的と思います。 そうでないと保守(修理た窓口)部門が泣きを見ます。 ○例:PCでのケーブル接続の場合(※当方の過去記事より) ※こんな感じで挟めば接触不良も殆ど無くなるのですが、そこまでコスト削減させる必要があるのでしょうかね。。。 5.備考 ○参考にさせて頂いたサイト様(外部サイト) ・”PS3 コントローラーの誤作動(Random Button Press)を完璧に直す方法 ”(awgs Foundry様) ○更新履歴 2019/03/15 初版 2020/02/08 タグ追加 以上 タグもどき:DUALSHOCK3 ジャンク 分解 PS3 PR